- まくら投げのチーム構成
- 大将・・・1名。チームの要
- リベロ・・・1名。飛んでくる枕を掛け布団でガードする
- 選手(アタッカー)・・・3名。枕を投げて相手を就寝に追いやる
- サポート・・・1~3名。自陣に枕を運び入れる
リベロの活動エリア
- 試合開始前は、競技エリア外の布団に仰向き寝で待機。
- Bチームのリベロだった場合、移動できるのは上の図の赤枠で囲った範囲のみ。
- 畳から落ちたり、赤枠から出たりするとアウトになる。
リベロの基本ルール
- リベロは、掛布団1枚を両手で持ち防御のみが出来る選手。
- リベロは、リベロエリア(図面参照)から出てはいけない。
- リベロが、畳の上から前に出てしまった場合もアウトとなる。(他の選手と同様、布団に移動し、寝たフリをする。)
その場合、そのチームはリベロなしで戦うことになる。 - 両手で布団を持っていない態勢(片手で持つ、布団を投げる等)で防御を続けた場合は、主審が注意し、2回目以降の注意で退場となる場合がある。
- 両手で布団を持っている態勢であれば、足などの体を使っての防御もよいこととする。
- リベロは、試合開始時、競技エリア外に敷かれた布団に寝た状態となり、主審の笛の合図で、リベロエリアまで移動し防御を行う。なお、リベロエリアに到達する前に当てられても「無効」とするが、リベロエリアに到達する前に防御をしてはいけない。
- リベロは、残り30秒までは、まくらに当たっても防御を続けることが出来る。
- 残り時間が30秒になったら、主審が「リベロ終了」とコールして笛をふく。(試合の時間は止めない。残り30秒を切ったら全員防御はできない。)コール後はリベロは布団を置き、通常の選手と同じく攻撃をすることが出来、試合終了まで生き残った場合は1人にカウントされる。
- 主審の「リベロ終了」のコール後にリベロが布団を置いていない場合は、布団も体の一部とみなし、布団に当たった場合もヒットとする。
リベロが防御することで起こり得る事
- 両チームの陣地の間にまくらが落ちた場合は、畳から出なければ大将・選手・リベロが取ることが出来る。
また、両チームの陣地の間にまくらが溜まってしまった場合は、主審の笛の合図で試合を止め、真ん中のラインを境にし、両チームへ振り分けることとする。
リベロが注意すること
勢い余って畳から落ちない
大将や選手たちと同じく、リベロも畳から落ちたら即アウト。リベロエリアは縦に狭いため、枕を防ごうと勢いよく前に出て、うっかり落ちてしまう場面もよく見かけます。そのチームはリベロ無しで戦うことになりますが、壁がなくなったチームの勝率はかなり低くなるので、絶対に落ちないようにしましょう。
布団の上げすぎに注意。足元の隙間も警戒する
枕を防ごうと布団を高くあげていると、足元に空いた隙間を狙って投げられることがあります。後方にいる大将は、上や左右から飛んでくる枕に集中しているため、下からスッと出てきた枕には咄嗟に反応することが難しいです。リベロは相手チームの視線や投げるフォームを常に注視しましょう。
リベロの秘訣・キーポイント
掛け布団に足を取られない走り方を練習
試合前は、リベロも競技エリア外の布団に寝た状態でスタンバイします。開始と同時に布団を抱えたままリベロエリアまで走っていくのですが、この時に布団を踏んでしまったり、足にぶつかったりしてうまく走ることができない場合があります。布団を正面ではなく、左右どちらかにズラしたり、握力のある人は片手で掴む・抱えるなど、予めスムーズに移動できるような走り方を練習しておきましょう。リベロの到着が1秒でも早くなれば、チームの勝利に大きく貢献できます。
掛け布団を横長に広く持つ
いつも眠っているときのように掛け布団を持ってしまいがちですが、長方形の利点を生かして横に長くなるように持てば、防げる範囲を広くすることができます。また、投げられる範囲が狭くなることによって、相手チームにもプレッシャーを掛けることができます。ただし、布団を上げた時に足元の隙間は生まれやすいため、身長の高い人は足元まですっぽり隠せる縦長スタイルがいいときもあります。
布団を後ろにまわす羽織りスタイル
両手でしっかりと持っていれば、布団の持ち方に制限はありません。自分の体の前に布団を掲げて持つスタイルが王道ですが、あえて体の後ろに布団をもっていき、マントのように布団を広げる羽織りスタイルもおすすめです。羽織りスタイルのメリットは、膝に布団が当たらないので左右への移動がスムーズになる、足を使った防御がしやすくなる、ガードして落ちた枕を後ろに蹴って仲間に供給できる、などがあります。ルールの範囲で自分に合ったスタイルを模索しましょう。
王道と羽織り、それぞれのスタイルでガードするリベロ。
相手チームに背中を向け、味方の動きを捉える
かなりトリッキーですが、実際に試合でこの方式を採用しているチームもいます。掛けふとんを羽織りスタイルで持ち、相手チームに背中を向けて、味方の選手達の動きに合わせて左右に移動します。通常リベロは後ろにいる味方チームの状況がわかりませんが、このスタイルであれば常に大将と連携して動けるメリットがあります。
「先生が来たぞ」コール時に体制を整える
リベロの経験が少ないときは、自分の思い通りに布団を持てないこともあります。例えば、「この試合は、横長の羽織りスタイルで行こう!」と決めていたとしても、リベロエリアに到着したときにはすでに相手チームの攻撃が始まっていて、布団を持ち替える余裕が無かったなんてことはよくあります。そんなときは一旦落ち着いて、ひとまず王道スタイルでガードに徹しましょう。その後、味方または相手の「先生が来たぞ」コールが発動されたときに、しゃがんでいる10秒の間に持ち手を変えて体制を整えます。これで試合再開のときには作戦通りの動きが可能になります。