厳密なルールとゲーム性を高めてスポーツ化した枕投げ
昔から修学旅行の思い出として語られるほど、誰もが知っている「枕投げ」を、よりゲーム性を高め、選手のポジションなど競技ルールを定めてスポーツ化し、試合形式にしたのが「まくら投げ大会」です。
はじまりは、高校生によるアイデアだった。
2010年10月、高校生が人や社会を幸せにする企画・アイデアを発信する大会「デザセン2010(全国高等学校デザイン選手権大会)」にて、準優勝・市民賞・高校生賞を受賞した「まくら投げのすすめ」が、まくら投げ大会の原案となっています。
静岡県立伊東高校城ヶ崎分校の生徒によって考案された「まくら投げのすすめ」は、その後“伊東市に若者を誘客したい”という伊東市、観光協会らが町おこしの一貫として具体化。
共に協議を重ねながら、枕投げの厳密な競技ルールを設計し、2013年2月、遂に第一回目となる「全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉」が開催されました。
回を増すごとに盛り上がりをみせる枕投げ
もともとは伊豆半島にある伊東温泉で小さく生まれた地域イベントでしたが、年々認知度が高まるにつれ、現在では地方予選大会や、他の温泉街でも町おこしとして「まくら投げ大会」が開催されるようになっています。
2013年の第1回大会の参加は18チームでしたが、2019年の第7回大会では、一般の部で64チーム、子どもの部で9チーム、参加人数は過去最多となる564人にもなりました。
回を重ねるごとに枕投げの競技人口も増えていき、北は北海道、南は鹿児島からチームが遠征するなど、盛り上がりをみせています。
まくら投げ大会の原案となった「まくら投げのすすめ」
「デザセン2010」でのプレゼンの様子が見られます【動画】
ウィキペディア(Wikipedia)での「枕投げ」の紹介
枕投げ(まくらなげ)は、複数人で枕を投げ合う遊戯である。複数の参加者と、適当な広さの場所、十分な数の枕があれば実行できる。また、チームを組んで行うこともある。移動教室や修学旅行などの学校の宿泊行事で、しばしば教師の目を盗んで行われる。枕合戦とも呼ぶが、これはピローファイト(枕叩き)を意味する場合もある。出典元:フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)